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映画《1917命をかけた伝令》ネタバレ感想:なぜ下級兵士が命がけの任務を負わされたのか

 

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戦争の悲惨さというのはあまりない。二人の若い兵士が敵陣を突破して時間までに最前線にたどり着けるかという緊張感が見どころ。しかも、名が回しで撮影したので、見ている方も二人の近くにいるような感覚を味わえる。戦争ものにありがちがな複雑な要素もないので臨場感あるれる映像を楽しむという感じだ。

作品情報

原題:1917

公開年:2020年

製作国:イギリス・アメリカ

上映時間:119分

監督:サム・メンデス

主要キャスト:ジョージ・マッケイ

       チャールズ・チャップマン

あらすじ

第一次世界大戦真っただ中の1917年のある朝、若きイギリス兵士のスコフィールドとブレイクに、一つの重要な任務が命じられる。それは一食触発の最前線にいる1600人の味方に、明朝までに作戦中止の命令を届けること。

進行するさきには罠が張り巡らされており、さらに1600人の中にはブレイクの兄も配属されていた。

戦場を駆け抜け、この伝令が間に合わなければ、兄を含めた味方兵士全員が命を落とし、イギリスは戦いに敗北することになる。

刻々とタイムリミットが迫る中、2人の危険かつ困難なミッションが始まる・・・

                       映画チラシより

ネタバレ感想

戦友ブレイクの早すぎる死

ブレイクの死が突然すぎる。しかも早すぎる。まだ序盤のこれからというときに刺されて死んでしまうとは。なんて非情で無念。

しかも、ブレイクは撃墜された敵ドイツ軍パイロットを助けようとしていたのに。親切が仇になるとはこのことだ。

あまりにもむごすぎる。あまりにも可哀想すぎる。

スコフィールドの腕のかなで息を引き取ったブレイク。さぞ無念だったことだろう。

 

あんな薄情者のドイツ人野郎は助けるべきではなかった。あの時、スコフィールドは「撃ってしまおう」と言っていたじゃないか。

ブレイクは優しすぎる。ここは戦場だよ。

戦場では生きるか死ぬかの闘いなのに、親切心を見せたら命とりだ。ドイツ人パイロットは連合軍の2機の航空機に追い回され挙句の果てに撃墜、墜落。そして目の前に敵兵が現れたら当然、殺そうとするだろう。

共に死線をくぐりぬけてきた戦友を失ったスコフィールドは、この後一人で最前線へ赴くことになる。まだスタートしたばかりだというのに。

戦友の死を悲しむ暇もない。1分でも1秒でも早く最前線の大佐のもとへ着かなければない。作戦が実施されてしまう前に。急げスコフィールド。

臨場感は触れる戦場シーンの連続

見えないところからの突然の狙撃。スコフィールドの傍らにいるかのような臨場感あふれるシーンの連続。思わず首をすくめたくなってしまうような緊張感と、いつ撃たれてしまうかという恐怖。

それでもスコフィールドは1600人の戦友の命を救うため、爆撃のさなか、猛然と疾走する。

このラストのシーンがすごい。まじかにボカン、ボカンと爆弾がふってくる。しかもスコフィールドは爆弾など意に介さず一心不乱に前だけを見つめてを全力疾走するのだから。

塹壕から飛び出た兵士の直前を横切るスコフィールド。

当然激両者は激しくぶつかり合う。しかし、何度倒れても将軍からの伝言を届ける為に、今まさに始まってしまったこの作戦を止める為に、砲弾が飛んでくるなか走る!走る!

自らの命を気にすることもなく走る。

今のスコフィールドは昨日ブレイドに指名されて自陣を出発した時とは、顔つきからして違う。

命を賭けた使命を全うするために、指揮所にいる大佐に将軍からの命令書を届けるために、自分が失敗すれば今ここにいる1600名の兵士の命が失われるのだから。

少し考察

将軍はなぜ階級の低い二人に重要な任務を託したのだろうか。

経験もあって判断力もある士官の方がいいようなな気もするのだが、なぜだろうか。

3つある。

一つは将軍が言っていた、ブレイドの地図を見る能力。最前線の味方部隊に確実にたどり着けなければならないから。
そして二つ目は目指す部隊にはブレイドの兄がおり、兄の命を救うために必死に任務を全うしようと期待したのだろう。
そして最後はたとえ途中で殺されたとしても、部隊に影響が少ない下級兵士だからだろう。状況は非常に厳しく、途中どのような障害が待ち受けているか分からないなかで、一見無謀ともいえるこの作戦に上級士官を差し向けることは考えらなかったのだろう。

まとめ

ひとつ疑問が。冒頭スコフィールドが有刺鉄線で手のひらを切るが、手袋はしないのだろうか。あれでは少しのケガがもとでそこから細菌が入り命を落とすことにもなりかねないと思うのだが。

 迫力ある映像と時間までにたどり着けるかどうかのハラハラ感、そして一瞬たりとも目が離せない緊張感がよかった。

戦争映画にありがちな見ていて憂鬱な気分になることもなく、最後はギリギリのところで間に合って最悪の結果にならずによかった。