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映画《キング・アーサー(2017年版)》あらすじネタバレ感想:青年の下克上物語

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原題:King Arthur : Legend of the Sword

公開年:2017年

製作国:アメリカ、ギリス、オーストラリア

上映時間:126分

評価:78

 

アーサー王伝説のファンタジーアクション作品

 

あらすじ

  イングランド王ユーサーは弟ヴォーティガンの反乱に会い殺されてしまう。まだ幼いユーサーの息子アーサーは目の前で両親が殺されるのを目の当たりにし、小舟で難を逃れる。

 スラム街に流れ着いたアーサーは娼婦に拾われ売春宿で育てられる。
 アーサーが少年になると同じ悪ガキ仲間たちとスリなどの悪事を働く傍ら、格闘技にも励み始める。剣技、格闘技など持って生まれた才能ゆえめきめきと上達する。

 アーサーが青年になったころ、突然城の間近の川の水位が下がりエクスカリバーが姿を現す。正当な王位継承者が適齢期になった為だ。驚愕するヴォーティガンは国中の若者を集めさせてエクスカリバーを引き抜くテストをさせる。

 ヴォーティガンの部下に捕らえられたアーサーは誰も引き抜けなかったエクスカリバーをやすやすとひき抜く。しかし、剣の持つパワーに圧倒されて気絶してしまう。資格があるアーサーであってもそうたやすく剣を操れそうにない。アーサーの前途は多難だ。

ネタバレ感想

どんなジャンルがピッタリくるか

 この作品のジャンルは何が一番しっくりくるのか悩んだ。

 ダークファンタジーヒロイックファンタジー、ファンタジーアクション、歴史アドベンチャー、歴史スペクタクル

アーサー王伝説エクスカリバー、円卓の騎士、魔術師(メイジ)とワクワクしてくる単語が次々と出てきて、しかもオープニングから魔術師の操る巨象が出たり、それを単身ユーサーがエクスカリバーを繰って撃退したりといきなりテンションが上がるシーンでスタートする。

アーサー王伝説の映画だからてっきりソードアクションの連続だと思っていたら、魔術師は出るは、この世のものとは思えない生き物まで登場して「ロードオブザリング」を彷彿をさせるシーンもあった。この魔術師の登場で一挙にダークファンタジーぽくなって俄然身を乗り出して見だした。

アーサー

幼少期

 幼少期のアーサーは目がぱっちりでかわいらしい。その大きな目で両親が殺される所を見てしまう。
 母は魔物と取引したヴォーティガンの刃にかかり命を落とし、父は自ら天空高く投げ上げなエクスカリバーを自身の身に受け死んだ。そう、エクスカリバーは岩に刺さっていたのではなく、ユーサーに刺さっていた。剣をヴォーティガンに渡したくないユーサーは自らの命と引き換えに川の底深く持ち去ったのだ。
 魔物と取引したヴォーティガンには到底かなわないと悟ったユーサーは、せめてエクスカリバーだけでも渡すまいと自らの命と引き換えに守り抜いたのだ。
 そう、エクスカリバーを引き抜くとしていた国中から集められた若者たちは石化したユーサーの体から引き抜こうとしていたのだ。

少年期

 スラム街だから悪ガキはたくさんいたのだろうが、そんな仲間たちとスリをしたり、年長者に生意気だといじめられたりする。格闘技に目ざめるのもこのころ。血筋の性か。

 このあたりの成長をもうちょっと詳しく描いてほしかった。成長後の性格にかかわってくるのでどのような成長過程を経たのかを見せてほしかった。おそらく親代わりの娼婦は愛情深く育ててくれたのだろうが、その辺の描写がほとんどない。

青年期

 幼少期のトラウマから、思い出したくないこと、心を背けたいことがあるためエクスカリバーを操れない。
 誰にでも思い出してくない過去の一つや二つ持っているものだ。嫌な思い出は極力思い出さないように、忘れてしまおうと遠い記憶の彼方へ追いやってしまう。
 しかし、時にはその嫌な出来事と真剣に向き合わないことには、前に進めないこともある。それを乗り越えられた。とき人は一回りも二回りも大きく成長できるのではないだろうか。

 アーサーはようやくエクスカリバーを操れるようになってから、貫禄も出てくる。それにユーモもあり誰からも好かれ頭もキレる。指導者、王の器だ。

ヴォーティガン

 アーサーの父ユーサーから王位を簒奪した悪魔の化身のようなやつ。

 何故悪の道へ走ったの詳しい説明がなかった。一体、何があって兄を追い落としのか。ただ王位への欲の為なのか、それとも兄に対して憎悪を燃やす出来事があったのか。

 自分の野望を抑え切れずに最愛の人を生贄にして自分の欲望を実現しようとした最低の人物。

 魔物と取引きして人外の力を手に入れる。彼の支配する世界は人の幸せもなく、荒廃した焼け野原が延々と続く廃墟と化した街並み。

 そのように荒れ果てた国の先に彼は何を見ていたのだろうか。その先の望みは何なのだろか。焼け野原の王国を支配してどうしようというのだろう。

 

アーサーの成長物語

 精神的にも成長した時にこそ真の強き勇者となれる。

 この映画は下克上ものでもあるが一人の青年の成長物語でもある。

 アーサーがいとも簡単に剣を引き抜いて、軽々と操って強くなってしまったのでは面白くない。
 たとえ主人公であっても苦労して時間をかけて、時には命を賭けて挑んで手に入れたものにこそ本当の価値が生まれる。

 スラム街で育った若者は理不尽なめにあい、仲間や育ての人を無残にも殺されたことによって、自分のやるべきこと、やらなければならなことを自覚していく。

 そして、周りの多くの仲間たちに支えれれて王者としての風格が備わってくる。

 アーサーは仲間を決して見すてない。自分の命を顧みず助けに駆け付ける。

 アーサーの言葉

 ラストのバイキングに言った「敵を作るより仲間を作れ」と言って、共に食事をするように促す。カッコいい。

 

ラスト

 ともに戦ってくれた仲間たちを騎士に叙任するシーン。

 そしてアーサーもアーサー王として任じられると

 鳥肌もの、全身がしびれる感動が。

 そしてクロスをめくるとそこにはあの有名な円卓が現れる。

 

 アーサー王伝説を読んでもっと詳しく知りたくなる

  

まとめ

 エクスカリバーや円卓の騎士が出てくるとなんだかワクワクしてくる。しかもメイジ=魔術師ときては。

 エクスカリバーアーサー王伝説をもっと詳しく知りたくなった。

アーサー王は日本でいうと下克上の下りはか、王で豊臣秀吉ある父が叔父に殺されるという下りは誰だろう。ちょっと思いつかない。

 アメリカでは興行成績が振るわなかったが何故だろ。人物の心理描写が弱かったからか? それを差し引いても面白かったのだが。