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映画《博士と彼女のセオリー》あらすじネタバレ感想:物理学者ホーキング博士の半生

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 原題:The Theory of Everthing

 公開年:2014年

 製作国:イギリス

 上映時間:124分

 

車椅子の物理学者スティーヴン・ホーキング博士の半生を描ドラマ

 

 あらすじ

 ケンブリッジ大学で物理学を学んでいるスヴンはティー、同じ大学で文学を学んでいるジェーンという魅力的な女性と出会う。

 お互いが相手に好意を持ち、楽しい時を過ごすのもつかの間、スティーヴンは大学の構内で突然棒のようにバッタリ倒れてしまう。とっさに手や足で支えることもできず顔面が地面に激突。病院では医師から告げられたのは筋肉が衰えていく難病「ASL」であり、余命2年という残酷な宣告を受ける。

 このまま付き合っていてもジェーンが不幸になるだけだから別れようとするも、ジェーンはスティーヴンとの結婚を決意をする。

 まもなくして第一子誕生。スティーヴンは難病と闘いながらも「ブラックホール」の論文で博士号を取得。その後もう一人子供が生まれるが、ジェーン一人ではとても追いつかない状況に。その時、ジョナサンと出会う。ジョナサンは妻と死別していて独身。子供もいない。そのジョナサンにスティーヴンの介助などを手助けしてもらうが、第三子が誕生した時はその子の父親がジョナサンではないかと周囲に疑われる。

 スティーンがフランスにてオペラを鑑賞中に容体が急変。死か気管切開かの選択を迫られることに。意識のないスティーヴンに代わってジェーンが下した決断とは・・・

感想

ALSの発症

 ホーキング博士を演じたのはイギリスの俳優エディ・レッドメイン。この作品で第87回アカデミー賞の主演男優賞を受賞した。

 エディの演技力はすばらしい。だんだんホーキング博士に見えてきてしまう。

悪化していく病状に伴う体の動きといい顔の表情といい、本当によく似ている。

 実際のホーキング博士をテレビで見たときは衝撃を受けた。車椅子状態で言葉すら発することができない。意思の疎通は視線の動きで言葉を人工的に発する装置を使う。それでも、天才物理学者として今まで誰も考えたことがなかった理論を発見した。

 天才的頭脳を持ちながら、障害も持ってしまったホーキング博士。普通の人なら難なくできることがホーキング博士には体を動かすことでさえ一苦労する。自分の考えを表現することですら簡単ではない。にもかかわらず博士は、宇宙物理学の分野で新たな発見をした。これは驚異的というか、信じられないことだ。

反対を押し切って二人は結婚

 余命2年と告げられたスティーヴンは、将来に絶望して一人部屋に閉じこもってしまう。普通はこうなってしまうだろう。このままジェーンと付き合うことも無理だと思って、ジェーンに会うことすらしないのは当然だろう。

 しかしジェーンのスティーヴンに対する愛情は強かった。たとえ余命2年と聞かされても、今は何とか歩けているがいずれ歩けなくなる日が必ず来るとわかっていても、スティーヴンと結婚すると。

 周りの反対を押し切って二人は結婚。よかった。たとえ未来に希望が見いだせなくても、今二人が愛し合っている事実を変えることはできない。将来の不安よりお互いが一緒にいることを選んだ。たとえ余命2年を言われようと、やってみないと未来のことは誰にも分らないのだから。ジェーンのように先のことを考え過ぎるよりも今の自分の気持ちを大切にした方がいい。

 その後のスティーヴンの功績は、ひとえにジェーンと結婚できたからではないだろうか。もしジェーンと一緒になっていなかったとしたら、スティーヴンの人生はどうなっていただろうか。

 余命2年と宣告されたにもかかわらず一緒になってくれるという。そのジェーンの深い愛情にスティーヴンの心も動かされ、その後の精神的な平穏を得ることができたのではないかと思う。

ジョナサンとの出会い

第1子、第2子と子供が増えるにつれて、ジェーンの負担は増えてくる。実際は映画以上の大変さがあっただろう。子供は大きくなるにつれて手がかからなくなってくるが、スティーヴンは時がたつにつれて手がかかるようになってくるのだから。

 我慢強いジェーンも、ついにほかの人の手を借りることを提案する。この時、介護士とかでもよかったのに、出会ったのがジョンソンとう聖歌隊の先生。しかもいい男ときている。その上妻には先立たれていて、しかも子供もいない。ドラマみたいな展開。

 長年の苦労に 疲れ果てた女性と妻に先立たれた男性が出会ってしまった。恋が芽生えないわけがない。

 予想通り二人の距離は近づいて、しかも子供たちはジョナサンになついている。

 ところが、スティーヴンが学生に連れられてオペラ鑑賞をしている最中に容体が急変。意識のない本人に代わってジェーンは決断しなければならない。死か、気管切開か。躊躇なく気管切開を選択するもその後スティーヴンは声が出せなくなる。

 しかし、スティーヴンはこれくらいではめげない。声が出なくても、脳だけは衰えないから本を出せば世界的なベストセラーになるし、車椅子だけど何処へだって行って講演をする。しかもユーモアあふれる内容で聴衆の興味を引き付ける。

まとめ

評価:80

 『ホーキング、宇宙を語る』がベストセラーになった当時、車椅子の天才物理学者として世界中で注目され、あらゆる世代の人々の興味を宇宙へ向けさせた。

 自分も宇宙への興味をかき立てられた一人だ。

 そのホーキング博士の半生ということで見たわけだが、予想外のドラマが多々あっておもしろい

 学生時代からの博識ぶりや女性に対して意外に積極的だったり、そして難病と闘うというより難病と上手く付き合っているように見えた。治る病ではないし、一生付き合っていかなければならないので他に方法がなかったのだろう。

 余命2年と宣告されるも病の進行が徐々に遅くなり2018年3月14日没(76歳)